SACDの登場によりDSDオーディオがデビューして十数年、いまやオーディオの世界でDSDの有効性は広く認められ、その美点は多くの人が知るところとなっています。しかし制作に目を向ければ、未だDSD録音の手段は限られており、特にマルチトラック録音が可能な機材は稀な存在です。
この状況の中でアイ・クオリアは、これまでのDSD音源による制作や1bit ΔΣ変調方式の研究活動を通して得た知見を基に、利用しやすい形態のDSD対応の録音装置を構想、8ch仕様オーディオインターフェイスの実現に向け開発に着手しました。
求めるものは、現代的な制作スタイルを満足させるマルチトラック録音が可能であること、軽量で可搬性に優れていること、そして何より安定した性能と優れた音質です。
以降3世代に及ぶ試作とテストランを経て、DSD対応USB接続オーディオインターフェイス I88AD-U1 はあるべき形に到達しました。その間にDSDモードでの多チャンネル録音セッションが繰り返し行われ、実用性は実証済みです。今後、U88AD-U1を手にした多くの制作者がDSD録音に取り組むことで、音楽制作の新しい地平が切り開かれていくことでしょう。
I88AD-U1、まもなくリリースです。
ASIOドライバによるDSD128(5.6MHz)同時8ch録音再生に対応*。入出力端子としてバランス型アナログ接続に加えデジタル(SDIF-3)接続も装備し、既存のDSD対応機器との接続も確保。
*Windows®8~10に対応。Mac OSについては検討中
AD部には信頼のTexas Instrument製PCM4204、DA部にはESS Technology製の最新チップを採用。高精度OCXOをクロック源とし、デジタルオーディオ信号とクロックの関係をクリーンに保つ補正回路により制御することで安定した動作と高音質を実現。
W215 x H55 x D240 mmのコンパクトなボディ*に機能を凝縮、録音制作用インターフェイスとしてだけでなく、スタンドアロンのAD/DAコンバータとしての使用にも対応する多彩な入出力アサインと機能的な操作性を提供。
*電源部は外付け
■ 入出力仕様 |
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バランス入力 バランス出力 |
8ch (アナログ) 8ch (アナログ) |
D-Sub 25pin D-sub 25pin |
SDIF-3入出力 | 8+8ch (DSD) | D-Sub 25pin |
S/PDIF入力 | 2ch (PCM) | Toslink |
AUX入力 AUX出力 |
2ch (PCM/DSD) 2ch (PCM/DSD) |
HDMI A型端子を利用 HDMI A型端子を利用 |
PC(HOST)接続端子 | USB 2.0 | USB Standard-B |
ブレイクアウトケーブル端子 →WordClock入出力 →MIDI入出力 |
1 in / 1 out 1 in / 1 out |
D-sub 9pin RCAピンジャック 各1 MIDI (DIN 5pin) 各1 |
ヘッドフォン出力端子 | ステレオ1系統 | 標準フォン |
■ 一般仕様 |
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電源 | 外部電源アダプタ | 100V/24V 80VA |
寸法・重量 | W 215 x H 55 x D 240 mm (突起部含まず) |
約2kg (電源アダプタ含まず) |
■ 動作条件 |
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Microsoft® Windows® 8以降 32/64bit |
ASIOドライバをサポート DSD/PCM両モードで動作 |
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Mac OS X 10.7以降 32/64bit |
CoreAudioドライバをサポート PCMモードで動作 |
(DSD対応は検討中) |
添付ソフトウェア | DSDマルチトラックレコーダー (Windows®8~10対応版) |
(Mac OS対応は検討中) |
このサイトに掲載の情報は試作段階のものであり、製品リリースまでに変更されることがあります。 製品発売は2017年度中を予定しています。販売価格は未定です。 |